映画の感想:ユー・ガット・メール (You've got mail, 1998米)
久しぶりに見たが、やはり良い。おそらく当時の感覚では、メールのやり取りを知らない人とするのが新しい感覚だったのではないかと思う。今でも知らない人とメールのやり取りをすることは少ないかもしれないが、twitterなども定着化してきていて、電子でのコミュニケーションは珍しくなくなっている。それでもこの映画はストーリーがしっかりしているので、ワクワクしながら見ることができる。大型のショッピングセンターと街の小さな小売店の衝突は今でも日本でも珍しきはなく、世界中で起きていることかもしれない。日本では本の値段は出版社が決めるので、本に限っては同じことは起こらないが、でも映画の中では知的な人々が子供達の将来を考えて議論する様子は、決まった答えがないなか、考えさせられる。チェーン店の論理(正義)と地元密着の小売店の頑張りにも多いに頷ける。登場人物が少ないところもわかりやすい。脇役についても何度か同じ会話をいれるなど、役割を理解しやすい。最初から最後までしっかりと楽しめる映画。日本もこんな映画ができたら良いなと思う。
時々日本の映画のダメなことはお金がかけられないからだという人もいるが、おそらくこの映画はあまりお金がかかっていないと思う。
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